yes,mama ok? 「modern living」

どうも。

渋谷系繋がりで何枚か書いてみようと思ったので今回はこれいきます。

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エアギター世界大会4位かなんかで、ヘキサゴンとかにも出ていた金剛地武志氏(Vo,Gt)が高橋晃氏(sax)と仲澤真萠さん(Vo)と組んでいたバンドというのがこのyes,mama ok?。

スカートの澤部渡氏が好きなバンドでもある(彼は小さいからこのバンドのライブを観に来ており、その後はサポートメンバーを務めていたという根っからのファンなのだ)。

1発目の「コーヒーカップって最高よ-modern style-」からネオアコ感満載で、まさしく渋谷系!みたいな雰囲気がプンプンする。からの「砂のプリン」も乾いた打ち込みとアコギがうまく絡まった秀作。

6曲目の「Farewell Gritty Pudding(remaster)」は「砂のプリン」の続編曲で、こちらも乾いた打ち込みが鳴る!フィードバックのギターが唸る!なのにどこか爽やかな雰囲気も保った曲。「砂のプリン」よりもこっち推しです。

4曲目「去年の今日も -タワークリスマスのテーマ-」ではジャズ、7曲目「c'est si bon」ではフレンチポップ、8曲目「heart break kitchen」ではロックと雑多なジャンルをうまく纏めてる感じもなんとなく渋谷系、という感じがあるようなないような。

10曲目の「あなた」に至っては小坂明子のカバーなのでこれだけバリバリの歌謡曲で浮きまくってる。しかもボーナストラックのつもりで最後にボーカル違いで同じ曲を入れるという悪ふざけっぷり。

11曲目の「Holy Sunday」なんかは急にテクノポップだし悪趣味な歌詞も反応に困るし勢いが急すぎてよく分からんし…とこれも困らされる。まあこの「悪ふざけ」の精神は後にもっとパワーアップするのですが……

12曲目の「tea party(modern style)」なんかは普通に美メロが響く良曲でまた驚かされる。さっきの変なコーナーは必要だったの…?いやこの訳わからん展開も魅力なのか?

14曲目「modern living」は個人的ベストトラック!今までのネオアコ的な雰囲気をしっかりまとめ上げて、更に美メロで味付けした傑作。これは結構グッとくる人も多いのでは?いい感じでアルバムを終える……と思ったら前述した「あなた」の別バージョンがもう1回来るんだよなあ。うーむ……

渋谷系らしくジャンルの雑多さやメロディの美しさ、そして気取った雰囲気を出した作品……ではあるんだけど曲の雰囲気の極端な変わりようやバンドのシュールな感じも出ててすごく自由にやってる作品でもあるなあ、と思います。

だがこの後に出る2ndを聴くと「1stは意外ときっちりしてたんだなあ」と思うことも間違いない。そんな2ndのレビューは近日やっていこうと思います……

※「渋谷系」とは書きましたがピチカートファイブみたいな感じをイメージして聴くと「なんか違くね???」となる場合もあると思います。

廃盤ではないのでどこかの中古屋で見つけたら聴いてみてください……

モダン・リビング

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